2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」から「学ぶ」を考える。
「明治維新で活躍した志士を育てた吉田松陰(演:伊勢谷友介)。松陰が主宰した松下村塾には、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文ら多くの若者らが集い、松陰からの師事を受けていた。松陰の思想は、明治新政府に入閣した松下義塾生らによって引き継がれ、日本の近代化を支える支柱となっていった。」番組紹介ページより。
吉田松蔭の妹が主役ということで、どんな内容になるのか想像つかなかったのですが、
初回の放送での、寅次郎(松蔭)と伊之助の二人の「人はなぜ学ぶのか?」の演説。
幕末の時代、国を守るため、変えるために学んだ昔の人たち。
心が震え、大きな勇気を頂いたシーンをご紹介します。
吉田松陰(演:伊勢谷友介)
今までの学問じゃ、もう日本国は守れん!本当にこん国の事を思う者は知っとる。
死に物狂いで学ばんにゃこん国は守れんと!
皆に問いたい。
人はなぜ学ぶのか?
私はこう考えます。
学ぶのは、知識を得るためでも、職を得るためでも、出世のためでもない。
人にものを教えるためでも、人から尊敬されるためでもない。
己のためじゃ。
己を磨くために人は学ぶんじゃ。
〜寅次郎の熱い想いに応えて、伊之助が声をあげる〜
小田村伊之助(演:大沢たかお)
人はなぜ学ぶのか?
お役に就くためでも、与えられた役割を果たすためでもない。
かりそめの安泰に満足し、身の程をわきまえ、
この無知で、世間知らずで
何の役にも立たぬ己のまま生きるなどごめんです!
なぜ学ぶのか?
この世の中のために、己がすべきことを知るために学ぶのです!
これまで「学ぶ」ことを、与えられたものを解答する、
テストの点数を上げる、学校に入るための学ぶ、と捉え生きてきた人も多いと思います。
ただ、大人になった今こそ、「己のために学ぶ」ことができるのではないでしょうか?