なぜサステナビリティがビジネスセクターで注目されてきているのか?
一つ目は、環境破壊が目に見える形で我々の前に現れてきたこと。
二つ目は、環境規制等の多くの制度が世界的に広まってきたこと(排ガス規制など)。
三つ目は、ビジネス進化に必要不可欠な要素(利益に直結する)と認識が高まったこと。
が挙げられます。
さらにそうした環境変化に対して、パブリック(一般市民からの)プレッシャー、競合のプレッシャー、 規制のプレッシャーなど外部的な抑圧がサステナビリティへの変化の引き金になります。
NIKEやユニクロに起こった労働環境に対する圧力は、HR(人事)の問題として大きな課題となりました。製品品質にかかわる問題があがれば、商品開発にかかわる課題となるでしょう。カーボンフットプリントに対する圧力が高まれば、それはオペレーション部門の課題となります。
しかし、外的なプレッシャーとは別にサステナビリティへの道を進み始めた企業もあります。自分たちの組織のあり方、価値観として、 サステナビリティを大きなコアバリューとして変化していく企業です。こうした価値観レベルでの変革が今後もっと増加していくでしょう。
いざ企業の世界でサステナビリティを考えていく時、 どうしても我々は多くの環境破壊や気候変動の問題に圧倒されてしまいます。全ての環境問題、社会問題を解決しようとすると途方に暮れてしまうかもしれません。
したがって、サステナビリティ・リーダーに必要なことは、 まず、自分の組織の範囲内で一体何が起こっているかを把握することです。多くの部門と連携を取りながらまず我々が引き起こしている問題を知ることです。どう周りを巻き込んでいくかは、今後サステナビリティ・コミュニケーションの分野でご紹介していきたいと思います。
問題が見えてきた後、Why(なぜ)を問うのではなく、How(何ができるか?)に意識を向けていくこと。自分の組織の文脈で考えていくことが、企業にとってのサステナビリティの第一歩につながると思います。 具体的にどんなアプローチがあるかは、今後また紹介していきたいと思います。
Working out what sustainability actually means in the context of their particular industry and organization.