サステナビリティとCSR

サステナビリティとは? CSRとの違いは? 実は曖昧でよくわからない部分が多いです。

人により、組織により、その定義も違うようです。「サステナビリティ」も、単なる持続可能性を指し、ビジネスだけが持続、成長していくことを指している企業も多いです。

BSR (Business for Social Responsibility) という団体があります。彼らはビジネスと共に持続可能(サステナブル)な世界を目指した活動をしております。https://www.bsr.org 彼らがサステナビリティとCSRの違い、考え方をわかりやすく記事に載せておりましたのでご紹介します。

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<なぜBSRはサステナビリティにフォーカスしているのか?>

BSRが、なぜCSRではなく“サステナビリティ”にフォーカスしているのか、また、それらの違いが何であるのかを見ていきたいと思います。

前提として、私達BSRは、グローバルな非営利ビジネスネットワーク&コンサルティング組織であるため、各プロジェクトで用いる言葉については柔軟なアプローチをとるようにしています。世界の様々な地域にいるBSRのメンバーやパートナー達の多様なニーズや理解を反映するためです。CSR・サステナビリティ・持続可能なビジネス・コーポレートシティズンシップ(企業市民精神)などの言葉は、一般的には似たような意味合いで使われています。そのため、それが使われる場所や文脈において最も響く言葉を用いればよいと考えています。

ただし、BSRとしてのブランディングや賢慮型リーダーシップの観点でいえば、言葉の一貫性を大切にしていますし、組織の目的にそって言葉を選んできました。その意味で、私達にとっては“サステナビリティ”という言葉は、様々な観点から、“CSR”よりも優れた言葉となっています。

 

<サステナビリティは未来にフォーカス・志を伝える言葉>

サステナビリティは、現状ではなく到達すべき未来にフォーカスしているため、“志”をより強く伝えてくれる言葉といえます。“持続可能な開発”という言葉は元々、1992年リオで行われた地球サミットで定義され、「将来の世代の欲求を満たす力を損なうことなく,現在の世代の欲求も満足させるような開発」という意味合いで用いられるようになりました。

CSRという言葉や手段は、少なくとも初期の概念では、限られた利害関係者の欲求を満たす(あるいはバランスをとる)ことにフォーカスする傾向がありました。加えて、社会奉仕活動と混同されることも珍しくありません。しかし、気候変動やインクルーシブ・エコノミー といった、より長期的で全体に関わる課題への注目が高まってきている昨今。サステナビリティという言葉を用いることによって、BSRの活動に対する “志” の部分が強く伝わり、活動目的がより深く理解されていると感じます。

<サステナビリティは、すべての社会セクターの課題を対象>

ちなみに、CSRのCはCorporate、つまり企業の課題に限定した概念です。前述した地球全体に関わる深刻な課題に対峙するということは、“多様な利害関係者が協力して取り組むこと”への強いコミットメントがあってこそ成り立ちます。つまり、サステナビリティの概念においては、企業・政府・市民団体などすべての関係者が重要な役割を担っているのです。

 

<サステナビリティは全体論的な概念。環境・社会・経済の課題の全てを包含>

もちろん、CSR戦略やCSRプログラムにおいても同じことが言えるのも事実。しかし、CSRのSはSocialとはいえ、より限定的な意味合いで解釈されることが少なくありません。これは、私達が元々の“Business for Social Responsibility”ではなく“BSR”という名前を現在使っている理由でもあります。

企業の“責任”と言ってしまうと、そのビジネス活動のチェック的な機能であったり、ビジネス活動と相反することのように捉えられてしまいますが、サステナビリティは、ビジネスの“本来の目的”と融合することができる概念です。サステナビリティは、リスクマネジメントや損害回避といった限定的な意味に留まらず、イノベーションや価値創造などの意味合いも含んでいます。そのため、より強く人々の関心を惹きつけ、活気づけることができる概念といえるでしょう。

つまり、“サステナビリティ”とは、「ビジネスとともに公正で持続可能な世界をつくる」というBSRのミッションの達成に欠かせない、強い志やインスピレーションを表す言葉といえます。言葉の定義だけの話ではないか?と思う人もいるかもしれませんが、私達にとって、サステナビリティ(+それに紐づいてくるもの)とは、すべての活動の核心部分といえるのです。

(記事元  Sustainability and CSR: A Word about Terms
TUESDAY JUNE 14, 2016)

 

サステナビリティ(持続可能)な世界を創るために、国レベル、非営利団体レベル、個人レベル、様々な変革と協働が必要です。

そんな中、ビジネスの世界からサステナビリティを牽引していくことは、大きなインパクトをもたらすと信じています。日本企業においても、CSRというレベル感から、より本業、事業活動と統合したイノベーションを生み出すステージへの変革が求めれられております。だからこそ、あえてサステナビリティという言葉の意味づけが重要となるのです。

 

 

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