昨年、アウトドアメーカーのREIがお店にとって最大のかき入れ時である、「ブラックフライデー」と「サンクスギビング」に全店舗を閉店する、という記事をアップしました。
米アウトドアメーカーREI 全店休業 ブラックフライデーの加熱に疑問視
正確には149の店舗、そして12,287人の従業員は休日。アウトドアに出かけ、大切な時間を過ごすという選択をしたことは、大きなニュースになりました。
赤字から黒字になる、という意味でつけられたブラックフライデー。毎年加熱する世の中の動きに対して、本来大切なものは何なのか? お店の在り方、商売の在り方、生き方を問う、大きな布石となりました。
ブラックフライデーとは?
そして、今年もREIは #optoutside というタグを立て、このおかしな風潮に均衡をもたらす試みを続けるとアナウンスしました。更に今年は、自社だけでなく、あらゆるアウトドアに関わるコミュニティに対して、この日をアウトドア(野外)で過ごすことを祝う日にしようと、アクションを起こしています。
ところが本日(10月25日)のYahooニュースに、
日本版「ブラックフライデー」定着への動きが本格化
という内容がアップされて驚きました。
欧米のマーケティング(ハロウィン)をすぐ真似をする日本の風潮。
REIのような、大切なことに向き合う企業もあれば、そうでない企業もいる。
6月に行った、The Public on Purpose サーベイによると、社会的課題に対する企業活動に対する関心はこれまで以上に高まっているそうです。65%もの消費者(全世界規模)が
“purposeful,” or “making a positive difference to society through products, services, etc.”
という企業ブランドを選択するというデータも出ています。
そんな中、時代に逆行する日本のマーケティング戦略に、少し残念な気持ちになりました。
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October 24, 2016 by Sustainable Brands